飲食店|お客さんが来ない原因は看板にあった!?

ある日の休日、あなたは少し遅めの昼食をとるために
車を走らせていたとしましょう。

お昼に何を食べたいかと言われれば
特別、食べたいものがあるわけでもない。

「でも、今まで行ったことがないお店にでも入ってみるか」と
通り過ぎる看板に目をやりながらお店を探しています。

そんなとき、こんな看板が目に入りました。

※この看板はフィクションです。実際のお店とは関係ありません。

そこそこおしゃれな看板だと思いませんか?
でも、あなただったらどうでしょうか。

恐らくこの看板を見ても
スルーする可能性が高いのではないでしょうか?

なぜなら、この看板には・・・、

  • 何屋さんなのかが分かるものがない。
  • オシャレかもしれないけど店名が読めない。
  • 書かれている文字の意味も分からない。
  • お店の特徴や売りも伝わらない。
  • お店の雰囲気も伝わらない。

ちなみに「Carne alla griglia」というのはイタリア語で「焼肉」という意味です。
この看板から「焼肉店」は想像できましたか?

この看板を作ったお店のオーナーはきっと、
オシャレな看板を作りたかったのかもしれません。
でも、食事をしたいあなたにとって
看板のデザイン性なんてものはどうでも良いことです。

それよりも、あなたが知りたかったのは、

  • このお店は一体何屋さんなのか?
  • 価格帯はどのくらいなのか?
  • どんなメニューが売りなのか?
  • どんな雰囲気のお店なのか?
  • 自分が入店しても場違いにならないか?

このような情報ではないでしょうか。

これは、お客さんの立場で考えればごく当たり前のことですが、
実際に自分がお店をオープンする立場になった途端、
店名やお店への愛着ゆえに忘れてしまいがちなポイントなのです。

「売上が上がらない」「新規のお客様が増えない」と
悩んでいるオーナーさんの中には、接客やメニューの改善に
力を入れている方もいらっしゃるかもしれませんが、
看板の良し悪しについても再確認してみる必要があります。

チラシやネット広告・口コミよりも「お店の看板」

飲食店の来店きっかけの多くはチラシやネット広告や口コミよりも
通りかかったお客さんによる飛び込み(全体の約40%)と言われています。

つまり、お客さんがお店の近くを通りかかったときに、
看板を通じてどれだけお店のことを伝えられるかが
来客数に大きく影響を与えているといえます。

しかも、看板は24時間365日いつでもアピールでき、
継続的なお金のかからない唯一の「広告」です。

これを活用しない手はないですよね。

どんなに魅力的なお店だったとしても、看板が正しく魅力を伝えていなければ
そのお店は存在していないのと同じことです。

具体的に看板を改善する場合、
どのような点に気を付けたらよいのか見ていきましょう。

来店までの3つのステップ

看板は大きく分けると、下記の3つの役割があると言われています。

ステップ1:お店の存在を知らせる
ステップ2:お店の魅力を伝える
ステップ3:お店まで誘導する

ステップ1:お店の存在を知らせる

お客さんに来店してもらうためには、
まずは看板を通じてお店の存在を知ってもらう必要がありますね。

結論から言うと、看板をいかに目立たせて
お店のことを多くの人に認知してもらえるかがカギになります。

通行人の視線の先に看板を設置する

実際に自分でお店の前を何度も往復してみて、
お客さんの視点で看板に自然と目が行くかどうかを確認してみましょう。

「お店の看板=正面看板」と考える方が多いのですが、
お店の正面に設置する看板はお店を正面から見ないと認識できません。
そのため、何気なく通行しているお客さんを集客する看板としては不向きです。

それよりも、通行している人たちが無意識に目にできる看板、
例えば、「突き出し看板」や「ポール看板」などが集客には有効です。

参考までにお店でよく使われる看板のイラストを載せておきます。

どの看板をどのように工夫したら
通行人に自然な形で看板を見てもらえれるかを考えてみましょう。

看板を目立たせる

せっかく設置した看板が、周りの景色に溶け込んでしまい、
誰にも見てもらえなければ意味がありません。

看板のデザインは看板単体では考えず、設置する周りの景色と合わせて考えます。
周りの景色と同化しないよう、周辺の色とは真逆の色味を使ったり、
四角い看板が多い場所であれば、丸い看板を使うなど周囲の景色と
区別できるようにしましょう。

夜間営業の際にはネオン看板を利用する

夜は町の景色も変わります。ネオン看板を使い目立たせましょう。
ネオン看板の設置が難しい場合には照明を当てるだけでも目立ちます。
また、明るい雰囲気やムーディな雰囲気等お店の雰囲気も伝えられます。

文字はわかりやすく読みやすく

看板を見た人に、最初に知ってもらうべき情報は、
「店名」ではなくて、「業種」つまり「何屋さん」かです。

つい、店名をはじめに伝えたくなってしまうのですが、
自分の伝えたい情報よりもお客さんが求める情報の方が優先順位は先です。

業種に合わせて
地名やこだわり食材などを合わせてこんな感じで作ります。

「博多豚骨ラーメン 【店名】」
「本場仕込み イタリア料理 【店名】」

集客とは少しずれますが、
店名をカッコよくしたいがために、
ローマ字表記だけにしたり、オシャレな筆記体で表示させたりするのは、
お店のことを覚えてもらうという点では不向きです。

日本人にはやっぱり日本語がなじみ深いですし、
一般的な人が読みにくい漢字を使うのもおすすめできません。

自分のこだわりを優先させるのか、
お客さんへの分かりやすさを優先させるのか
ここはオーナーさんの判断でもありますね。

ステップ2:お店の魅力を伝える

次のステップでは、お店の魅力を伝えて星の数ほどあるお店の中で
あなたのお店に来店する理由を伝えます。

他店との違いを伝える

他のお店ではなく、あなたのお店を選ぶ理由は何でしょうか?
自店にしかない売りがあれば、それをとことん伝えましょう。

こだわりの食材を使っていたり、仕込みに時間をかけていたり、、、
いろんなメニューの中でも特に一押しメニューになるものを入れます。
「熱々」「トロトロ」「ボリューミー」など想像をかきたてて
食べたくなるようなフレーズを入れると良いですね。

値段表記をする

値段は、全メニューではなく特に一押しのメニューを表示させます。
値段を表記する目的は、そのお店での予算感を予め伝えることです。

他店よりも安い場合はお手頃感を
高い場合はプレミアム感を出すことで、
その価格帯に見合ったお客さんを集めることができます。

写真を使いましょう

言葉で料理の魅力を伝えるのはもちろんですが
一番伝わりやすいのは写真です。

写真は自分でも撮れますが
思い切ってプロに撮影を頼むのも良いですね。

ステップ3:お店まで誘導する

最後は、お店の場所を誘導します。

「この先〇メートル」
「地下〇階」等お店までの案内をします。

お店がテナントビルに入っていたり場所が分かりづらいと
お客様はアクセスしやすいお店に流れてしまいます。
あと一歩のところでお客様を逃さないために、
しっかりとお店までお客さんを誘導しましょう。

わかりやすい案内標識を

案内標識のポイントは、正確さよりも分かりやすさです。
地図は複雑になるよりも大袈裟なくらいが丁度よいです。

広告幕や野立て看板等を使って
言葉や矢印でお店まで案内するのもいいですね。
誘導する様に何ヵ所かに設置出来ると理想です。

おわりに

いかがだったでしょうか?

もしかしたら、
看板は飲食店の繁盛とは無関係のことのように
思っていたオーナーさんもいらっしゃるかもしれません。

でも、お客さんはあなたのメニューを口にする前に、
お店の看板を見て来店を判断しています。

お店の看板というのは、
初対面の第一印象と同じくらい重要なものだという
認識をもってデザインを考えると良いですね。