【飲食店開業マニュアル】①コンセプト決めと物件探し

飲食店開業に重要なのは『コンセプト決め』と『物件探し』

飲食店を開業する際は多くの準備が必要です。その中でも最も重要とされていることは飲食店の『コンセプト決め』と『物件探し』です。これら2つがニーズに合致しているかどうかで飲食店開業後の売れ行きが決まるといっても過言ではありません。そこで本記事では飲食店開業をする際のコンセプト決めと物件探しの方法について紹介していきます。

はじめにコンセプトを考えよう

具体的な物件を探す前にコンセプトを明確にしていきましょう。お店のコンセプトを決める際は、以下の手順で行うとスムーズに決めやすいでしょう。

アイデアから大まかなコンセプトを決める

はじめに自分が持っている飲食店へのアイデアをたくさん出しましょう。最初の段階では実現可能かどうか等は気にせず、とにかく気になるアイデアをたくさん出していくことがおすすめです。ブレインストーミングなどでアイデアをたくさん出すうちに、共通する項目やコンセプトの方向性が見えてきます。

ターゲット層を明確にする

大まかなコンセプトが見えてきたら、具体的なターゲット層を決めていきます。例えば、ターゲットとする年齢や性別、職業や家族構成など、どんな人にお店に訪れてほしいのか等です。家族連れに来てほしいのか、1人客に来てほしいのかなどによっても、価格設定、客席設定、営業時間や立地等さまざまな条件が絞られてくるため、ターゲット層はなるべく明確に具体的に決めることが大切です。

顧客からの店のポジションを決める

顧客からの店のポジションというのは『どういったシーンでどのような使い方をされるお店か』ということです。例えばこれまでの段階で『20代前半までの若い働いている女性が訪れる』というイメージを持っていたとしたら、ここで決めるのは『仕事終わりにゆっくり出来るお店』なのか『友達とワイワイ騒げるお店』なのか等です。顧客にとってどういった立ち位置、どのように利用しやすいお店なのか、を決めることでよりコンセプトを明確にしていくことが出来ます。

価格を決める

ここまでコンセプトが決まってくると、自ずと価格帯などもイメージできてくると思います。イメージしているターゲット層とシーンにおいて活用しやすい価格設定にすることをおすすめします。しかし、価格設定は使う材料の品質はもちろんのこと、仕入れ原価や人件費、賃料などのランニングコストを考慮したうえで決めることも大切です。それらの条件とやりたいと思っている価格帯の整合性がきちんととれているかどうかの視点からも分析しましょう。

決まった内容から立地条件と営業時間を考える

これまでに決めた内容から最適な立地条件や営業時間を考えていきましょう。この時大切なのはコンセプトと立地条件のミスマッチが起きないようにすることです。例えば『ビジネスパーソンが多くランチの需要が特に高い』といったように、その立地ごとにどんな人がどのようにお店を利用するかの条件は異なります。そのため、どうしてもここでお店を開きたい!というように、立地条件ありきの開業においてはコンセプトも逆算的に考えていく必要があります。

物件探しをしよう

コンセプトが決まったら、具体的な物件探しをしましょう。

物件の希望条件を決める

はじめに、これまでのコンセプトに合致した物件の希望条件を決めましょう。希望条件を先に決めているとその後の具体的な物件探しをスムーズに進めることができます。この時以下の項目に従って決めていくと簡単です。

・絶対に譲れない条件はあるか

例えばコンセプトとして『古民家カフェ』があるとすれば、物件が『古民家』であることは譲れない条件となります。このように、これまでに決めたコンセプトの中で絶対にここだけは外せない!という条件が無いか、洗い出してみて下さい。

・エリア条件を決める

『売上の7割は立地で決まる』と言われるほど、飲食店における立地の影響は大きいです。以下はエリアごとの一般的な特徴なので、エリア絞りの参考にしてみて下さい。

繁華街商業施設が建ち並び、平日・休日問わず多くの人が集まってくる立地です。365日営業が可能で集客力が高いのが魅力ですが、その分賃料は高くなってしまいます。
オフィス街企業のオフィスが林立し、ビジネスパーソンが多い立地です。特に平日のランチは盛況で、テイクアウトや朝食の需要なども期待できる反面、休日の集客が難しい立地です。また基本的に都心部になるため、繁華街同様に賃料相場も高くなってしまいます。
住宅街落ち着いた環境が望め、隠れ家的な店や地域住民をターゲットにした店に適した立地です。基本的に主婦層や高齢者層が客層の中心となるため、それを見越したコンセプト設定が必須になります。
駅近最も人が集まりやすい好立地です。電車移動の方が多いため、アルコール需要も高いですが、その分賃料が高くなります。また物件取得時の競争率も激しいため、特に取得が難しいのも難点です。
商店街基本的に周辺住民がターゲットとなりますが、店独自の個性を打ち出すことで、商圏でないエリアからも集客できる可能性がある立地です。繁華街やオフィス街に比べると、賃料相場も安く、比較的出店しやすいのも魅力といえます。

賃料・広さ・引き渡し条件を決める

賃料は毎月の支出に計上されるものです。また月々の支払は賃料だけでなく、光熱費、人件費、共益費などもありますので、これらの費用が開業後の開業後の資金計画に大きく影響します。それらを見越した上で、無理のない賃料設定をしましょう。ちなみに、一般的には賃料は売上の8%におさめるのが望ましいとされています。

物件を探す

最後はこれまでに決めたコンセプトや物件の条件から、具体的な物件探しを行います。物件を探す方法には主に以下の3つがあり、それぞれ特徴があります。

・インターネットで探す

スマートフォンから探すこともできるので、仕事の休憩時間などちょっとした隙間時間をつかって効率的に物件探しが出来ます。各会社が配信しているメールマガジンなどに登録していると、未公開物件などのレア情報を集めることも出来ます。

・不動産会社に行く

不動産会社に足を運び、担当者と直接話しながら物件を探す方法です。実際に担当者と顔を合わせてやりとりができるため希望条件が伝わりやすく、運が良ければ未公開の掘り出し物件をその場で紹介してくれるかもしれません。また地元に根付いた不動産会社なら、その地域ならではの特性や飲食店の傾向などのアドバイスを得ることも出来るでしょう。

・実際に街を歩いて探す

出店希望エリアが決まっていて時間に余裕がある場合は、気になるエリアを歩いてみるのも手です。ネットには掲載されていない掘り出し物件をみつけることができるかもしれません。また、実際に街を歩くことで周辺環境を自分の目で確かめることができ、具体的なイメージがしやすいというメリットがあります。

これらの方法を使ってイメージに最も合う物件を探してみてください。

まとめ

いかがでしたか。飲食店開業においてコンセプトと物件の条件を明確にすることは最も大切なことです。飲食店開業をしようと考えている方は、本記事を参考にしてこれらの条件決めに役立ててみてください。


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