障がい者雇用の作業場の内装工事

今回は、車の整備学校だった施設を
障がい者の方を300人雇用できる作業場にするための工事をさせていただきました。

ここでは、そのときの工事の進め方の様子についてお話させていただきます。
設計から施工までの過程で私たちがどんなことに気をつけているのか
参考にしていただけたらと思います。

ご依頼までの経緯

今回、ご依頼者様は私たちのもとにご相談に来られる前に
何社か施工会社に相談をされていたそうなのです。

でも、お話は聞いてくれるものの
積極的な提案をしていただける業者さんがいなかったため、
私たちのもとにご相談に来られたとのことです。

実際、施主様もどのような作業場にしたら良いのかという
具体的なイメージがない状態だったので(そのために私たちがいるわけです!)、
最初にイメージを具体的にすることからスタートしました。

打ち合わせ

最初に、物件の現場にうかがって既存施設の設備の確認と採寸を行いました。

そして、作業する方たちにとって仕事がしやすい環境を整えるためには
どのような作業場であればよいのか?
具体的な作業内容などをヒヤリングしました。

今回、かなり広い施設の工事になるので、
一般的な方法だと工事費用がかなり高くなってしまうことが予想されます。
そのため、私たちの提案としては、お金をかけるべき部分とそうでない部分の
メリハリをつけて行きましょうというお話をしました。

優先事項を決めるために、最初に大まかな図面を作成し、
それを一緒に見ながら、施主様の希望を組み込みつつ、
大体の予算感を打ち出していくという方法です。

今回は、基本方針として、
従業員の方の働きやすさと事故や怪我の原因になりそうな安全面にはお金をかけて、
反対に、作業をする上で支障のない部分はコスト削減していこうという話になりました。

工事で工夫したこと

もともとが車の整備学校だったということもあり、
壁には触ると怪我をしてしまいそうな場所があったり、
床がコンクリートのため転倒時の危険性があるなど、
改善点がいろいろ見つかりました。

まず、お金をかけたのはコンクリートの床です。
障害者の方は、転倒をすることも多いため、
できるだけ怪我をしないように床を工夫する必要があります。

今回は、コンクリート床の上にの木の板を重ねて床を上げ、
その上からクッションフロアを貼ることにしました。
これで、転倒した場合でも、
クッションフロアが衝撃を吸収してくれます。

床を底上げすることは、
床冷えの防止にもつながるのでこれで一石二鳥です。

反対に、コストを削減した部分は天井です。
天井は、予算をかけなくても支障のない部分なので、
コストコなどのお店でもスケルトン仕様にしているところがありますね。

ただし、天井がスケルトンの場合だと、
空調が効きにくくなるというデメリットがあります。
これを補うために空調機器は、
基準よりも少し馬力の強いものを設置しました。

特に、障害者の方は、暑さや寒さに敏感な方もいらっしゃいますので、
空調管理がしっかりできていることが働きやすい環境の条件となります。

トイレの工夫

また、トイレもいろいろ工夫をさせていただきました。

トイレの数は障がい者雇用の人数によって決まりがあるので、
それに準じる形で設置をします。
また、車イス用とオストメイト対応トイレも合わせて設置しました。

トイレ以外にも何かあったときのための衛生面を考えてシャワー室も設けてあります。
各トイレ・シャワー室などの色合いは、気分が落ち着く色を各居室に使ってあります

トイレ前の手洗いスペースは既製品だと少し手を洗うスペースが
高くなってしまい使い勝手が悪かったので
特注板金を使って少し低めに設定し、ステンレスで衛生面にも配慮しました。

こんな形で、約1ヶ月半ほどかけて工事を進めて参りました。
私たちの工事の進め方を少しは実感していただけましたでしょうか?

私たちは、お客様のご予算に合わせてできるだけ
理想に近いお店を作るのを得意としております。
お店や施設などの工事をご検討中の方はお気軽にご相談ください。