もんじゃ焼きの始まりは江戸時代末期〜明治時代ごろの東京・下町が発祥とされており、駄菓子屋文化から生まれた庶民のおやつとして親しまれてきました。時代を経て、今では体験型グルメとして観光客にも愛される「東京名物」になりました。
もんじゃ焼きは、東京・下町(特に月島)発祥の粉もの料理で、小麦粉を水で溶いたゆるい生地に、キャベツなどの具材を混ぜて鉄板で焼きながら食べるスタイルの料理です。
スタッフまたは自分で具材を鉄板に乗せ、キャベツなどを軽く炒め、土手とよばれるキャベツの山を作って中に生地を流し込んだものをヘラで少しずつ焼きながら食べる日本の食文化を提供している店舗です。
有名なエリアとして、もんじゃストリートと呼ばれる通りがある、東京・月島をはじめとし、浅草や錦糸町にも多数みられます。
各テーブルに大きな鉄板があり、お客さん自身で焼くことが多い。
明太もちチーズ、カレー風味、シーフード入りなど、トッピングが豊富。
友達・家族・カップルでワイワイ楽しむことができる。
一緒に頼めることも多く、バリエーション豊富。
もんじゃ焼き屋は条件次第で比較的利益率の高い業態であることがわかります。
小麦粉・キャベツなどの主材料は安価。原価率は20~30%程度とされることもあります。
1人あたり2,000〜3,500円以上。飲み物・トッピングで単価UP可能です。
客が鉄板で自分で焼くため、調理人件費を抑えることができます。
ドリンクや追加注文が入りやすく、客単価が伸びやすい傾向があります。
仲間や家族との「体験型飲食」が強みで、他の飲食店と比較してリピーター率が高めです。
しかしながら立地が重要であり、観光地や繁華街なら強いが、住宅地などでは集客が難しいことも考えられます。良い立地でも似たような店が多い地域では、独自メニューや接客力で差別化が重要となるでしょう。
また鉄板での調理が中心なので、換気設備や匂い対策が必要となり、鉄板の掃除、テーブルごとの対応、具材管理など手間が多いことも考慮しなければなりません。
もんじゃ焼き屋を開業するには、飲食店としての一般的な流れに加えて、鉄板設備や匂い対策など、もんじゃ特有の準備が必要です。
下町風・デート向けおしゃれ空間・家族連れ向け・高級もんじゃなど差別化をはかります。ターゲット層(学生・観光客・地元住民)を明確にします。初期費用や月次収支のシミュレーションをおこない、融資を検討するなら、しっかりした計画書が必須となります。
においや煙がでるため圧倒的に路面店が有利といえます。鉄板設置スペースや換気設備が導入できるか確認します。月島・浅草・観光地、またはローカルエリアでの勝負も可能です。
必須設備…鉄板テーブル(客席ごと)、強力な換気・ダクト、グリーストラップ(油処理)、食材用冷蔵・冷凍庫
スタッフがが焼くか、お客様がセルフで焼くか方針を決めます。同時にメニュー開発もおこないましょう。
例)明太もちチーズ、海鮮、カレー、キムチなど
SNSやGoogleビジネスプロフィール、食べログなどに掲載し、オープニングキャンペーンの検討をおこないます。
プレオープンで練習・改善するのがおすすめです。初日キャンペーンとして割引やドリンクサービスなどで話題づくりをおこないます。
もんじゃ焼き屋は上手にやれば儲かる可能性が高い業態です。原価が安く、体験型で集客力もあり利益が出しやすい業態といえます。また居抜き物件などで初期費用を抑えることができます。