洋菓子店は儲かる?開業の流れと経営の実情

イベントやお祝いごとなどで利用するひとも多い洋菓子店。洋菓子店は儲かるのでしょうか?

洋菓子店とは

「洋菓子店」とは、洋菓子を専門に販売しているお店のことです。日本で「洋菓子」とは、西洋風の菓子類を指します。

小麦粉、バター、卵、砂糖、クリームなどを使用したクッキーやパウンドケーキ、タルトなどの焼き菓子やショートケーキ、ムース、プリンなどの生菓子を指し、フランスやドイツ、イタリア、アメリカなどの洋風のスイーツがベースとなっています。

洋菓子店の特徴

洋菓子店とはいわゆるケーキ屋さんだけではありません。フランス語で「お菓子屋さん」を意味するパティスリーや焼き菓子専門店、デパ地下のスイーツコーナーも洋菓子店に含まれます。

パティシエの存在

熟練の技術で一つ一つ手作りする店も多くみられます。パティシエの名前を看板にした高級洋菓子店も存在するほどです。

記念日・季節イベントに強い

バースデーケーキやクリスマスケーキ、バレンタイン・ホワイトデー商品など、イベントに合わせたラインナップが豊富にみられます。

西洋風のスイーツを専門に販売

ショートケーキ、ミルフィーユ、タルト、シュークリーム、マカロン、ガトーショコラ などフランスやドイツなど、ヨーロッパ発祥の菓子が中心となります。

見た目が華やかで繊細なデザイン

彩りや形にこだわり、インスタ映え・ギフトとしても人気です。季節のフルーツやデコレーションを多用することも特徴のひとつです。

個包装やおしゃれなパッケージ

特に焼き菓子は賞味期限もある程度見込まれるため、ギフト需要が高い傾向にあります。そのため包装にもこだわるお店が多くみられます。また高級感のあるラッピングも特徴で、ラッピングや紙袋をみただけでもどこのお店のものかわかるようなこだわりがあります。

店の内装も洋風でおしゃれ

フランス風のカフェスタイルやパティスリー風の内装であったり、ガラスショーケースに美しく並ぶケーキが印象的と感じるでしょう。

洋菓子店は儲かる?

洋菓子店は、儲かる可能性があるビジネスですが、成功には工夫と努力が必要です。材料費や人件費、競争の激しさを考慮すると、楽に儲かる業種ではないといえるでしょう。

立地

駅近・商店街・人通りの多い場所にある店は集客力が高いですが、住宅街や観光地もリピーターや観光客が狙えます。

商品

味はもちろんのこと、見た目や価格のバランスが重要です。競合店にはないオリジナル感や季節限定品などがあることは大きな差別化となります。SNS映えを意識した商品があると、良い口コミも多くなり話題になると強いかもしれません。

客単価

洋菓子は1個数百円~が一般的です。客単価は高くなりにくい傾向があります。焼き菓子ギフトやホールケーキなどで単価UPを狙うなどの戦略も必要です。リピーターやファンを作ることがポイントです。

コスト

バター、生クリームなど高騰しやすい材料費をどう抑えるか、廃棄ロス賞味期限が短い生菓子などの廃棄ロスなどにも注意をしなくてはいけません。少人数での運営や効率的な製造ラインを考えるといいでしょう。

販売方法

店舗による対面販売だけでなく、オンライン販売や予約販売で売り上げアップを狙うことができます。催事への出店やイベント販売、ECサイト連携なども検討するといいかもしれません。

ブランディング

地元密着型か、高級路線か、方向性の明確化も大事な要素です。パティシエの顔を出したり、SNSを活用するなどしてブランド力を高めます。

洋菓子店開業の流れ

洋菓子店の開業には、菓子作りのスキルだけでなく、準備・計画・法的手続き・資金管理が必要です。

コンセプトの決定し事業計画を作成

地元密着の焼き菓子屋なのか、テイクアウト中心とするのか、カフェを併設するのか、などのコンセプトとターゲットを決めます。融資を受ける場合には、売上・経費・利益の見込みや商品ラインナップ、仕入れルートなどのシュミレーションをおこない事業計画を作成する必要があります。

物件探し

コンセプトをもとに人通り、駐車場、競合店の有無、予算などをよく考慮した立地条件を明確にしておくと探しやすくなります。

必要な資格・許可の取得

食品衛生責任者

調理経験がなくても1日講習で取得可能。

菓子製造業許可

パンやケーキなどの菓子類を製造し、販売・店舗営業を行うために必要な許可で、食品衛生法に基づく営業許可の一つです。管轄の保健所に申請し、許可を得る必要があります。厨房の構造基準があります。

開業届

税務署に提出。個人事業主登録

店舗設計・内装工事

業務用オーブン、冷蔵・冷凍庫、ショーケース、作業台などの設備とそれらを配置する厨房の設計をおこない、内装工事にとりかかります。保健所の基準をクリアする必要があります。

メニュー開発

原価率・販売価格のバランスを確認しながら代表商品・季節メニューを開発しましょう。ネーミングやパッケージデザインも重要です。

販促

店のロゴ、チラシ、Instagram、ホームページの作成やオープン前にSNSで告知&フォロワー集めなどをおこないます。

開業

初動の口コミ・リピーターづくりにつながるため第一印象は大事なポイントです。初日は混雑対策を想定して準備しましょう。

洋菓子店を成功させるコツ

  • 商品が魅力的で差別化されている
  • 地元でファンをつかんでいる、もしくは全国的に知名度がある
  • コスト管理と販売戦略がしっかりしている

まとめ

お菓子作りが好きというだけでは、洋菓子店としての成功は難しいかもしれません。ビジネス視点と経営努力が必要なジャンルといえるでしょう。

初めはコストを抑えやすい、自宅の一部を改装して営業する「菓子工房型開業」も検討してみるといいかもしれません。


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