手軽で食べ歩きしやすく、さまざまなバリエーションがあるたい焼きは日本で人気の和菓子です。たい焼き屋は儲かるのでしょうか?
たい焼き(鯛焼き)とは、日本の伝統的な和菓子の一つで、魚の「鯛(たい)」の形をした焼き菓子です。たい焼きは明治時代に東京で誕生したとされており、縁起の良い鯛の形が人気を呼び、全国に広まりました。たい焼き屋とは、たい焼きを専門に販売する店のことです。日本では街中や商店街、観光地、駅前、スーパーの前など、さまざまな場所で見かけることができます。
たい焼き屋は日本で馴染みが深く、地域に関係なく日本全国で親しまれている和菓子としてあちこちで販売されています。
イベントや祭りなどで出店する移動式のたい焼き屋
専門店やスイーツ店として営業する店舗
銀のあんや鳴門鯛焼本舗、たい夢などのチェーン店
上記のようにの進化系たい焼きなどバリエーションが豊かです。和菓子なのにアレンジが豊富であるのもたい焼きの特徴といえます。
1匹ずつ丁寧に焼く方法です。手間はかかりますが香ばしく皮がパリッと焼けます。
複数を一度に焼ける機械を使用して焼く方法です。効率重視で大量生産向といえます。
たい焼き屋は、比較的低コストで始められ、利益率も高めな商売として注目されています。出店や経営にかかる費用を抑えながらしっかりと売上が出せる業務形態といえます。
たい焼き1個あたりの原価はおおよそ30〜50円程度で売値は150円〜300円程度、利益率は約60〜80%と他の業態と比較すると高い傾向にあります。
たい焼き屋に必要な厨房機器は主に「たい焼き器」「ガス台」「ミキサー」など少なめです。小規模で始められ、初期投資も安くすみます。また小規模で始めることができるということは、人件費もかからないということになります。屋台の場合、数十万円〜開業できるでしょう。
食べ歩き・おやつ・お土産など知名度が高いため利用シーンが広く、季節感を感じることもできます。味がよければ固定客がつきやすいといえます。
上記のように少ない労力で大きな儲けを出すことができるたい焼き屋は、初心者でも比較的気軽に始めやすい業務形態なのです。
どのような店舗形態で開業するのかを決めましょう。
初期費用が安く、イベント出店や観光地での出店など自由度が高いです。
飲食スペースが必要ないため小さなスペースでOK、人通りの多い場所なら効果的といえます。
カフェなどと併設することで他商品との相乗効果が期待できます。内装工事費などがかかるため開業費用は高めです。
ブランド力があるので開店当初からの売り上げにも期待ができます。一方で初期費用・ロイヤリティが発生します。
店舗型の場合は物件の立地選びが重要となります。駅前、商店街、学校の近く、観光地などが理想ですが、良い立地は賃料も高くなるため十分に検討が必要です。イベントやマルシェ出店も視野に入れる場合は、柔軟に場所を移動できる屋台がおすすめといえます。
たい焼き屋を開業するには、「食品衛生責任者」と、「飲食店営業許可申請」が必要となります。
飲食店を営業する場合、1店舗あたり1人が食品衛生責任者の資格を保有していなければなりません。講習会に参加すれば、基本的に資格を取得できます。調理師や栄養士などの資格を持っている人は、別途食品衛生責任者を取得する必要はありません。
飲食店の営業には、保健所から飲食店営業許可を受ける必要があります。屋台の場合も同様に許可申請が必要です。
たい焼き器は主力機材です。1丁焼き、または複数連式があります。餡をあたためるためのウォーマーや炊いたたい焼きを保温しておくためのケース、食材保存用の冷蔵庫などがあります。また飲食店営業許可を得るための手洗い用シンクも必要となるでしょう。店舗型の場合には内装工事を始めます。
SNSやチラシなどで開店を周知しましょう。
たい焼きは、温かい和菓子であることから秋や冬といった寒い時期のイメージがあります。それでは暖かい時期の売り上げに支障がでてくるため、季節ごとに期間限定メニューを用意することをおすすめします。
わりとどんな餡とも相性が良いため、定番メニューの他に用意があると安心です。またSNS映えを狙って思い切った商品開発をしてみるのもポイントかもしれません。
無料で使えるSNSを活用しましょう。定期的な発信が重要となりますが、おいしそうなたい焼きや少し変わったたい焼きの画像をアップすることで、多くの目に触れ拡散される場合もあります。バズることで、売り上げに直接つながるかのうせいもあるためおすすめです。
また、フォロー特典として割引などのサービスや特典などを付与することも可能です。より集客につなげやすくなるでしょう。
たい焼き屋は小さく始めて大きく育てることが可能なビジネスです。特に、アイデアや味に工夫があり、立地と運営スタイルを工夫すれば、副業としても本業としても成立する可能性は十分あります。まずは小規模屋台や週末出店から始めて、反応を見ながら広げていくのがリスク少なくおすすめです。